池袋が徒歩圏内の静かな住宅街「要町」

池袋の近くに住みたいけれど、賑やかすぎない静かなところがいいという方におすすめなのがこの要町。
電車でわずか1駅3分、池袋駅まで徒歩圏内でありながら、閑静な住宅街が広がるエリアです。

《歴史》

■昔の要町

明治時代に入るまでは集落がいくつか点在していた程度で、あとは農地が広がるだけの地域でした。
その頃は長崎村と呼ばれており、浦和県(現埼玉県)に属していたものの、1871(明治4)年に東京府へ編入。1926年に町制し東京府北豊島郡長崎町へとなった後、長崎町を含む4つの町が合併し豊島区を発布。この際、旧長崎町が扇の“要”のような位置に存在していたことから、「要町」と呼ばれるようになりました。

■今の要町

東京都心部へ持ち込む米や野菜などを栽培していた都市近郊型の農村だったこの辺りは、関東大震災の被害がほとんどなかったため、そのあたりから人口が急激に増加しました。
太平洋戦争では豊島区も被害を受けたものの、要町周囲は比較的軽度だったせいもあり、多くの人々が移り住むようになります。1955(昭和30)年にはすでに現在の市街地がほぼ完成し、豊島区内の静かな住宅街が誕生したのです。

《地理》

豊島区の中心地域である池袋駅からわずか1駅の場所にある要町は、東京メトロ有楽町線と副都心線の利用が可能です。
駅自体はコンパクトですが、有楽町線は永田町や有楽町、新木場などの千葉方面へ、副都心線は渋谷や横浜方面へ向かうことが出来るため、アクセス環境の良さがメリットに挙げられます。
ラッシュ時の乗車率は高いものの、本数もかなり多いためそこまでの苦労は感じにくいです。

何より要町最大のポイントは、池袋へ徒歩圏内であること。要町駅までであれば池袋駅から歩いても15~20分程度ですので、終電を逃した場合でも安心できます。
バス路線も豊富ですが、東京でも坂の少ないエリアのため自転車があると移動範囲がさらに広がるでしょう。

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《買い物》

要町駅は地下鉄駅であるため駅ビルなどはなく、駅周辺も商業施設は見当たりません。が、コンビニやスーパーなどが点在しているので、毎日の生活必需品などの購入場所には困りません。
立教大学キャンパスが近くにあるため、安くてボリュームのある飲食店やお弁当屋、オシャレなカフェなど学生向けのお店が多めになっています。

それ以外の買い物をするのであれば、やはりお隣の池袋まで向かったほうが良いでしょう。
西武池袋本店や東武百貨店などのデパートをはじめ、パルコやマルイといったファッションビル、大型家電量販店やディスカウントストアなど多くのお店が揃っており、池袋で購入できないものはほぼないと言ってもいいほどです。
遅くまで開いているお店も多いので、仕事終わりに池袋で買い物を済ませてから帰るという事も可能な距離なのです。

《施設》

住宅地として発展してきたエリアですので、商業施設や大規模緑地などは周囲に見当たりません。
要町からやや離れてしまうものの、池袋寄りの場所にある立教大学がキャンパスを一般公開しており、住民たちの憩いの場となっています。
大学であり観光スポットではないのですが、歴史的建造物がとても多いため天気のいい日などは散歩をする方も多め。クリスマスシーズンにはキャンパス内にあるヒマラヤスギがイルミネーションで彩られるということで、たくさんの見学客でにぎわうようです。

また、赤レンガ造りの第一食堂は一般客も利用可能なのがうれしいところ。
“学食ランキング”でも上位に入るほどのおいしさを誇りながら、ワンコインで食べられるお得なメニューも多めです。
カフェもありますので、散歩の休憩場所として利用するのも良いかもしれません。

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池袋までひと駅の上、有楽町線と副都心線が利用可能という交通利便性の高さが魅力の要町。
住宅街で繁華街がなく雰囲気が落ち着いているため、女性のひとり暮らしや子育て中のファミリーにおすすめです。